「継続保有5年以上」によってもらえる株主優待があるんだけど
NISAで保有して、5年経過したときにロールオーバーしても継続保有5年以上になるの?
このような疑問を持つ方に対して答えていきます。
目次
ロールオーバーしても継続保有5年以上になる
結論から言うと
ロールオーバーしても継続保有5年以上になります。
その理由は次の2点です。
- 売らずに保有すれば長期優待は受けられるから
- ロールオーバーは売ることではないから
売らずに保有すれば長期優待は受けられるから
「長期優待」とは一定期間以上保有することよって、優待内容のランクが上がることです。
優待の金額が上がったり、個数が増えたりします。
「一定期間以上保有すること」が長期優待を受けることができる条件です。
したがって、NISA口座でも、特定口座でも、一般口座でも、売らずに保有すれば長期優待は受けられます。
ロールオーバーは売ることではないから
ロールオーバーとは、NISA口座の株を継続保有したまま非課税期間満了となった時に、翌年の枠に持ち越して、再度5年間非課税で運用できるという仕組みです。
例えば2017年に購入した株を継続保有して2021年末を迎えた時、2022年のNISA口座にロールオーバーができます。

ロールオーバーは「売却」ではありません。
ロールオーバーしない場合でも課税口座に移動するだけなので、これもまた「売却」ではありません。
以上のことから
ロールオーバーをしても長期優待は受けられるということになります。
継続保有にならない場合って?
ロールオーバーは問題ないってわかったけどさ、継続保有にならないのはどんな時なの?
継続保有にならないのは株主番号が変わったときです。
株主番号が変わるのは次の2点です。
- 全部売却したとき
- 貸株したとき
全部売却したとき
保有する株をすべて売却した場合、株主番号が変わる可能性があります。
厳密には名寄せ時に株主が変わっていると、株主番号が変わります。
株主に関係するコーポレートアクション(配当金・株主総会・株主優待等)が起きた時に名寄せが行われます。
逆に言えば名寄せされない間は、株主が変わっていても株主番号は変わりません。
ただし、その名寄せのタイミングを正確に把握することはできないため、すべて売却したときは株主番号が変わる可能性があると考えましょう。
貸株したとき
貸株を利用したときも株主番号が変わる可能性があります。
「貸株」とは証券会社に保有株を貸し出すことで、貸株料を受け取ることができる制度です。
売却ではありませんが、名義が変わることになるため、貸株をした状態で基準日を跨いでしまうと株主番号が変わることがあります。
1株でも保有していれば株主番号は変わらない
複数の証券会社で同一の株を保有していても株主番号は一つだけです。
単元未満の株主にも番号は振られるため、1株でも保有していれば良いということになります。
最近は様々な証券会社で単元未満株を購入できます。
1株だけ別に保有することで、貸株等をしても継続保有が可能となります。
ちなみに、私のおすすめはSBIネオモバイル証券です。
手数料が圧倒的に少ないです。
ただし、中には「全ての基準日において、同一株主番号で当社株式を100株以上保有されている株主様」というように明記している会社もあるので注意が必要です。
まとめ
ロールオーバーしても継続保有になる。
全部売却したとき、貸株したときに継続保有とならない場合がある。
1株だけでも保有していれば株主番号は変わらない。
以上参考になればうれしいです。